よくある質問 | 阪神西宮駅 皮フ科・形成外科 田所クリニック

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日焼けについて

日焼けすると皮膚がんになるんですか?
アメリカでは、小麦色に日焼けしていることがアメリカンドリームの証との考えもあり、一時期日焼けサロンの隆盛を見ました。かつては日本でも、日焼けをした肌は健康的だと思われていた時期もありましたが、最近は、日光を浴び過ぎるのは良くないと言われています。
太陽光線に含まれる紫外線とは、目に見える可視光線より波長の短い光であり、細胞毒性が強いUVCはオゾン層に吸収され地上に届くことはありませんが、UVBは表皮の中まで、UVAは真皮までとどくと言われています。紫外線の皮膚への影響として、色素沈着、ビタミンD合成、細胞死、皮膚がんの発生などあります。

アメリカの統計では、基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫のいずれも、黒人よりも白人のほうが発生率は高いと報告されています。

人種間での皮膚がん発生率の差を紫外線暴露の観点から調べるため、私が米国国立衛生研究所(NIH)と米国食品医薬品局(FDA)との共同で行った研究では、どの人種でも皮膚のダメージは紫外線照射直後に高くなり、次第に修復され、照射後1週間でほぼ照射前の状態に回復しました。しかし、白人は黒人に比べ、紫外線によるダメージの程度が高いことがわかりました。

また、紫外線による細胞死は白人よりも黒人に多く、黒人では紫外線によりダメージを強く受けた細胞は細胞死に陥ることで、白人よりもがん化しにくいことも判明しました。日本人では、紫外線による皮膚のダメージと細胞死は、白人と黒人との中間の反応を示すので、欧米人ほど厳密に紫外線を避ける必要はありません。しかし、シミやしわなどの光老化の原因となるため、強い日差しには出来るだけ当たらない方が良いでしょう。

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どんな日焼け止めを使えばよいのでしょうか?
帽子や日傘で防いでも紫外線は地面から照り返してきます。外出するときは必ず日焼け止めクリームを塗りましょう。でも、ただ塗れば良いというものではありません。
日焼け止めクリームには「PA」と「SPF」という値が表示されています。「PA」とは、シミ、しわ、たるみの原因になるUVAの防止効果を示し、「SPF」とは赤い日焼けを起こすUVBの防止効果を示します。プラスの数や数字が高いほうが良いというわけではなく、肌への影響も考えて使い分けが必要です。
散歩や買い物などの日常生活では、「PA」は+~++、「SPF」は10~20、屋外での軽いスポーツでは、「PA」++~+++、「SPF」は30前後、真夏の海水浴などは、「PA」+++~++++、「SPF」は40~50が適切です。
できれば2時間から3時間ごと、小まめに塗ることを心がけましょう。紫外線を防いでおかないと「光老化」などの悪影響が出てきます。

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ほくろについて

手のひらや足の裏のほくろは大丈夫ですか?
日本人では、手のひらや足の裏の悪性黒色腫(メラノーマ)の発生率が他の人種に比べて高い傾向にあるので、ほくろがあるとがんになるのではないかと心配される人も多いようです。しかし、以前からあるほくろががんになることはほとんど無いと言われています。
ほくろの形がいびつなもの、長径が1cm以上あるもの、色に濃淡があるものなどでは悪性黒色腫(メラノーマ)を疑うこともありますが、最終的には皮膚の一部を切り取って検査する生検が必要です。しかし、近年ではダーモスコピーという簡単で全く痛みが無い検査で調べることが出来るようになりました。
ダーモスコピーで、色素斑が線維状の色素分布であるfibrillar patternや皮溝に一致した色素分布を示すparallel furrow patternの場合には、ほくろだと判断されます。

また、典型的な悪性黒色腫(メラノーマ)では、皮丘に一致した色素分布であるparallel ridge patternを示すので、鑑別が可能です。

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ほくろが大きくなってきたんです!
ほくろに似た皮膚がんで日本人に最も発生頻度が高いものは基底細胞がんです。悪性度は低く、転移を起こすことは非常に稀ですが、アグレッシブなタイプはその限りではないため、早期発見が重要です。

良性のほくろは丸くて色は均一であることが多いのですが、基底細胞がんでは周囲が赤かったり、不整形で色が不均一であったり、辺縁が濃いまだらな色をしていることがあり、また、表面に虫食い様の潰瘍を伴う場合もあります。ダーモスコピーでは、樹枝状血管(arborizing vessels)、青灰色類円形胞巣(large blue-gray ovoid nests)、青灰色小球(blue-gray dots and globules)、車軸状領域(spoke wheel areas)などが基底細胞がんの特徴です。

基底細胞がんの治療では切除術を行いますが、顔面に発生することが多いため、切除後単純縫縮ができない場合もあり、人工真皮移植術や全層植皮術、皮弁作成術などで再建術を行います。

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シミについて

こんなシミがあるんですが?
一般的にシミとして相談されるもののほとんどは肝斑や老人性色素斑です。また、遺伝素因のある雀卵斑(ソバカス)で来院される方もあります。多くの場合、これらのシミが混在しています。雀卵斑や肝斑はそれぞれ幼少期や30才代に、主に頬部に点状の褐色斑が多発するかたちで現れます。雀卵斑はレーザーや光治療が可能ですが、肝斑は内服薬による治療がメインになります。

老人性色素斑は、40才台以降に出現し、辺縁がはっきりしていてスムースで、色合いも均一なやや大きめの褐色斑です。治療はレーザーを用いることが多いです。

少し盛り上がったシミの多くは脂漏性角化症で、老人性イボとも呼ばれる良性腫瘍です。典型的な脂漏性角化症では、ダーモスコピーで脳回転様外観brain-like appearanceなどを示します。治療は、液体窒素による冷凍療法やレーザー療法が用いられます。

悪性黒色腫(メラノーマ)は、境界が不明瞭で、辺縁が不規則、色ムラなどの特徴があります。また、シミの周囲に不規則な淡い色がしみ出している場合も悪性黒色腫(メラノーマ)を疑わせる所見です。

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その他

爪に黒いスジがあるんです!
黒色のスジが縦方向に入った爪を見ることがよくあります。これは、爪の根もとにほくろがあるため、そこで作られたメラニンが、爪が伸びるのに伴って線状に移動することで起こります。ダーモスコピーで、色が均一で規則的なスジであれば爪のほくろと考えて良いでしょう。

爪の悪性黒色腫(メラノーマ)では、スジの色にムラがあり、幅が不均一で、爪周囲の皮膚に黒いしみ出しが見られることがあります。また、しみ出した部位では、ダーモスコピーでparallel ridge patternを示すこともあります。

また、足の爪に黒っぽく丸い形の斑点が出来る場合がありますが、ほとんどの場合は、爪に無理な力が加わったために起こった出血斑です。

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カサカサして治らないんです!
カサカサして治りにくい皮膚疾患には、慢性皮膚炎、慢性円板状エリテマトーデス、扁平苔癬、尋常性疣贅などたくさんの種類があります。なかでも皮膚がんに関係し、日本人に多いものは日光角化症です。これは、高齢者の日光に良く当たったところにできやすく、カサカサした紅色をしている皮膚の前がん状態ですが、悪性度は低く、基本的には切除術を行うことで完治できます。しかし、進行すると有棘細胞がんとなり、転移なども心配されます。ステロイド外用剤などを塗っても治らない場合は、皮膚の一部を切り取って検査する生検を行います。日光角化症の診断がつけば、専用のクリームを塗って治療します。

このクリームでも治らない場合は、やはり切除術が必要になります。

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