症状別診療内容
ホーム > 症状別診療内容
けがをした場合は、すぐに水道水でキズ口を十分に洗い流しましょう。消毒薬を使う必要はありません。キズ口にコンクリートやアスファルト、木片などの異物が残ったままだと、細菌感染を起こして腫れ上がったり、キズが治った後も黒ずみがいつまでも残ったりします。浅い擦り傷には、密封式の絆創膏を使っても良いのですが、汚れたキズを密封すると細菌感染がひどくなるため、かえってキズの治りが悪くなることがあります。切り傷や刺し傷では、多くの場合、テープ固定処置や縫合処置が必要となります。きれいなタオルで圧迫して、早めに受診することをお勧めします。
やけどをした場合は、すぐに流水で十分に冷やしましょう。あわてて衣服を脱がせてはいけません。やけどが深い場合には、衣服といっしょに水ぶくれが剥がれてしまうことがあります。やけどは思った以上に皮膚が痛んでいることもあるため、放っておくと、なかなか治らなかったりやけどの痕がケロイドのようになったりすることがあります。適切な処置を行うためにも早期の受診をお勧めします。
床ずれは、同じ部位に長時間体重がかかることで発生します。やせ型や寝たきりのお年寄りに起こりやすいため、公共の福祉課やケアマネージャー、訪問看護師、ヘルパーさんなどと相談し、しっかりした介護計画を立て、マットレスなどの調整を行いましょう。出来てしまった床ずれを悪化させないためにも、体圧を分散させることが重要です。また、治療には主に外用剤を使用しますが、病状に応じて使い分ける必要があります。当クリニックは車イスで診察室に入ることが出来るバリアフリー仕様ですので、悪化する前に受診されることをお勧めします。
けがややけどをした場合、程度によりどうしてもキズ痕は残ってしまいます。けがが治ったからと言ってすぐに修正してもキズ痕はきれいにはなりません。キズ痕は半年から1年ほどすると落ち着いてきて、ピンク色から白色に変化し、平坦になります。その頃にまだ目立つようなら、細いキズ痕に修正することも可能です。ただし、キズ痕の性質によっては、修正術を行うと更に拡大することがあるので、外科的治療を行わない方が良い場合もあります。キズ痕の治療は、ゆっくり時間をかけて目立たないようにすることが最善の方法です。
ほくろは色素性母斑と呼ばれるものがほとんどです。メラニンを作る母斑細胞が集まってできています。昔からあるほくろががんになることはほとんどありません。ほくろの大きさによって、切り取ったりレーザー治療を行ったりしますが、最終的には白いキズ痕にして目立たないようにします。
一般的にイボと言われるものには、ウイルスによる尋常性疣贅、皮膚の局所の老化で発症する脂漏性角化症、柔らかくて多発することもある軟性線維腫などが含まれます。いずれも液体窒素による凍結療法を行いますが、脂漏性角化症や軟性線維腫では炭酸ガス・レーザー治療や切除術を行うこともあります。凍結療法後は10日〜2週間でかさぶたが取れて治りますが、1回で治らない場合には治療を追加することがあります。
シミやあざには、老人性色素斑、肝斑、雀卵斑、扁平母斑、太田母斑、炎症後色素沈着など様々な種類があります。それぞれに病態が異なるため、治療法も違ってきます。当クリニックでは、最新鋭のQスイッチ・ルビー・レーザー装置The Ruby Z1や光+高周波治療器を備え、これらのシミやあざに対応可能です。保険診療では行えないものもありますが、治療の痕を残さずに目立たなくすることが可能です。
白斑は、一般にしろなまずと呼ばれることもある皮膚が白く抜ける病気です。皮膚のメラニンを作るメラニン産生細胞(メラノサイト)の活動が弱まったり、メラノサイトが無くなったりすることが原因です。外用療法が行われることもありますが、ナローバンドUVBという光治療が優れた効果を示します。当クリニックでは、ナローバンドUVBの中でも、特に高い安全性と出力を示すターゲット型ナローバンドUVBと呼ばれるエキシプレックス308を3機導入しています。週に2回程度繰り返し光照射を続けて次第に白斑の範囲を縮小させる治療法で、保険適応があります。
良性腫瘍には、粉瘤(おでき)、石灰化上皮腫、皮膚線維腫、脂肪腫など数多くの種類があります。治療は基本的には手術を行います。細い針で局所麻酔をして、メスで切り取り、出来るだけキズ痕がきれいになる様に縫い合わせます。麻酔をするときにチクッと痛みますが、麻酔が効いた後は、術中は全く、また術後もほとんど痛みはありません。当クリニックでは、水曜午後に予約制で手術を行っています。
悪性腫瘍は皮膚がんとも言われ、基底細胞がん、ボーエン病、有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)などがあります。患者数が多いものに日光角化症があります。これは主に日光が当たる部位に痒みのないカサカサした紅斑として出現します。放っておくと、有棘細胞がんになることもある前がん状態とされています。組織を一部切り取って検査する生検を行い、診断がはっきりすれば、外用療法が第一選択になります。また、日本人では基底細胞がんの患者も多く、高齢者の顔に発症することが多いとされています。典型的な基底細胞がんは、ダーモスコピーという痛みの無い検査で診断できる場合もあります。当クリニックでもごく早期の悪性腫瘍の治療は可能ですが、進行が疑われる場合には専門病院へご紹介します。
巻き爪は陥入爪とも呼ばれます。歩き方や靴のサイズが原因で起こることがあります。巻き具合が少ない場合は、爪を長めに伸ばすことで対処可能です。しかし、強く巻いている場合にはワイヤー療法を行います。ただし、ワイヤー療法は自費診療となり、費用は13,200円(税込)です。保険適応のある外科的根治術も可能ですが、術後の痛みや出血のため、あまりお勧めしていません。